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まちづくりキーパーソン vol.09 農業体験×食育×子育て支援で、あたたかなコミュニティづくり

農業体験×食育×子育て支援で、あたたかなコミュニティづくり

はぐはぐ農園代表 菜園生活指導員 河並奈々 Kawakami Nana 能美市緑が丘在住
■1大人も子どもも「能美愛」があつい!

 夫とは大阪で知り合い、彼のUターンとともに大阪から能美市へ移住。もう17年になりますね。今も夫の実家で、両親、夫、高校2年生と中学3年生の女の子の6人で賑やかに暮らしています。
 能美市の印象は、とにかく地域の皆さんの「能美愛」が「めっちゃあつい」ことです。例えば、自分の子どもや孫が出演していないのに、地域のコンサートを楽しみにして、お出かけになる人が多い。子育て支援も充実していて、小さい頃から地域活動に参加。子どもも地域の立派な一員として、心の中で「能美愛」を育てているんですね。
 市民と行政の垣根がないのも特徴かも知れません。気軽に情報交換したり、相談したり。個々の市民の状況を配慮しながら、地域と行政が協力して支援を進めていくことが、ごく自然に行われている地域だと感じました。2005年(平成17年)に能美市が誕生する際には、記念事業の一つだったように思いますが、町長さんからメールが届いて驚きました。


■2農業を一からやってみたい!

 私は保育士として保育園に勤めています。園庭で農作物を作っていますが、もっと深く農業を知りたいと思い始め、白山市で開催された親子農業体験会に家族で参加しました。忙しいけれど、とても楽しいです。お米やさつまいもの栽培、自然農法や食育とのつながりを学びましたが、次第に稲刈りや収穫だけではなく、土いじりや下草刈りも自分の手でやってみたい、農業を一からやってみたいという意欲がわいてきました。
 「はぐはぐ農園」は5年前にスタート。1年間の農業体験プランを立てて参加者を募集したところ、能美市や白山市からママ友や職場の関係者など10世帯の仲間が集まりました。農業が好きだという人、家族に安全で安心な野菜を食べさせたい人、子どもに土をさわる経験をさせたい人など、思いや目的はさまざまです。
 毎月1家族1,000円、合計12,000円ほどの会費を集め、苗や交流会で食べる団子やアイスの購入などの運営費にあてています。
 農園づくりにあたっては、プロの専門家と契約し、自然農法や栽培技術などを指導してもらっています。農業用機械のレンタルや、食育や栽培セミナーの講師もお願いしています。私たちの力強い応援団です。


■3農業や食で、地域のつながりをつくる

 設立当初は、ご近所の畑をお借りしたり、家の庭を使ったりしていましたが、現在の耕地面積は8メートル×8メートルの5区画分。春は、じゃがいも、さつまいも、枝豆。夏は、トマト、きゅうり、なす、すいか、おくら、ゴーヤ、ニンジン、インゲン。秋は、大根、玉ねぎ、お米など。土づくりから始めて、「植える、栽培する、管理する、収穫する、みんなで喜ぶ、盛り上がる」という1年のサイクルを楽しんでいます。
 収穫野菜をたっぷりのせたピザや、梅干し、大豆を使った味噌など、手作り体験教室も開いています。味噌作りは女性の参加が多く、おばあちゃん世代の方々から、「また次もやってほしい」という声をいただくほどです。他にも、食育セミナーや、プランターでカイワレやスプラウトを育てる「キッチンガーデン作り」などの講座を開催しています。
 平成27年度には能美市の地域力創出支援事業に採択され、念願の耕運機を購入することができました。地域へ恩返しの意味もこめて、これからも多世代の皆さんがつながるコミュニティの場づくりを続けていきます。


■5遊びながら学び、心と身体を育む

 私自身、土をいじっていると心がどんどん癒されていくのがわかります。そして、農業はやればやるほど奥深い世界。天候に左右されるなど、厳しさや難しさも感じています。
 「はぐはぐ農園」が長続きしている理由は、メンバーが自分の時間に合わせて活動することができるからだと思います。作業当日に、「今日行きます~」とLINEで連絡がきます。子育てや日々の悩みごとを話したり、子どもの服をもらったりして助け合っています。都合が悪くなって活動が難しくなる人もいるけれども、「また畑に顔を出してね~」とできるだけ声掛けします。「みんな違って、みんないい」といつも思っています。野菜も同じように見えてもみんな違う。「みんな違っていいんだよ、お互いを認めていこう」「急がないですこしずつや、負担のない範囲でやろう」とゆったり構える気持ちを忘れないように心掛けています。
 農作物の成長と同じくらい楽しみなのが、メンバーの意欲です。ズッキーニやいちごを作ってみようという提案も出てきました。品質へのこだわりも生まれてきて、探求心にあふれています。
 最近は保育園の工作の時間に液体糊を手で触れない子どもが増えてきました。はぐはぐの活動では、土を触れない子が触れるようになった、土の上を裸足で歩けるようになった子がいます。「畑に来たらゲームをしない」というのがルールですが、子どもたちはそんなこともすっかり忘れて、仲間たちと畑で遊び回っています。
 子どもたちにとって、「自分で作った玉ねぎを食べる」というのは、めったにない体験。しかも、無農薬で育てた自然の味です。それに子どもは自然農法や食育の知識を覚えるのが本当に早いです。外食に行った飲食店のメニューをチェックしたり、他の畑を観察したりして、親たちに負けないくらい研究熱心です。子どもたちなりのコメントを聞いて、親たちは苦笑いしているそうです。
 今後は無料の畑の運営や、収穫物の販売や流通にも挑戦していけたらいいと考えています。

はぐはぐの意味は、はぐ 「育む」と、はぐ 「HUG」(抱きしめる)の2つから。農業体験は1か月に1~2回程度。多い時は30人ほどが集まる。活動をきっかけに能美市に移住したメンバーもいる。

はぐはぐの意味は、はぐ 「育む」と、はぐ 「HUG」(抱きしめる)の2つから。農業体験は1か月に1~2回程度。多い時は30人ほどが集まる。活動をきっかけに能美市に移住したメンバーもいる。


5月。サツマイモの畝立てからのマルチ張りと枝豆の苗作り。

5月。サツマイモの畝立てからのマルチ張りと枝豆の苗作り。


6月。玉ねぎ収穫と大豆を植える作業。

6月。玉ねぎ収穫と大豆を植える作業。


7月に開催された「親子で始めるヘルシーライフ」セミナー。食に関する基礎知識を学びながら、土に触れてミニガーデン作りを行った。

7月に開催された「親子で始めるヘルシーライフ」セミナー。食に関する基礎知識を学びながら、土に触れてミニガーデン作りを行った。


2月。地域の方も大勢参加された味噌作り教室。大豆から麹、塩にもこだわったプレミア味噌です。

2月。地域の方も大勢参加された味噌作り教室。大豆から麹、塩にもこだわったプレミア味噌です。


味噌作り教室ちらし