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まちづくりキーパーソン vol.02

仲間とともに「国造こくぞうゆず」の魅力をPR
ゆずある「ゆうゆうな暮らし」を提案し続ける

能美柚(ゆう)ゆうゆう倶楽部 事務局・会計 河端 節子さん Kawabata Setsuko 小松市小野町在住
■1 和気の里山を守りたい

 私の実家は「国造ゆず」が栽培されている和気(わけ)。能美市(辰口地区)の中山間地域です。
 小さい頃から、家の周りにある里山でのびのび遊び、新鮮な空気をいっぱい吸って、季節の恵みをたくさん食べて育ちました。だからこそ、今、ふるさとの里山が荒れていくのが辛い。里山の保全、和気の再生のためにネットワークをつくりたいという思いから、3年前に発足した小松市の女性起業グループ「小まめ」に参加しました。幅広い知識やマネジメント力などを磨く勉強会や交流会が盛んな会です。私は栄養士の資格を生かして「風土(フード)コーディネーター」という肩書きで携わっています。また、実家の母とは「あい奈ずし」という名前で押しずしを作って、イベント会場で販売。農家カフェ風の「里山づくしランチ」を考えて、販売したこともあります。
 「能美柚ゆうゆう倶楽部」(以下、「ゆうゆう倶楽部」と記述)に入ったきっかけは、平成24年(2012年)4月のある日、イベント会場でお誘いを受けたからです。参加者とお話ししていると、その方から運命の一言が…。「河端さん。これから、ゆずでまちおこしをやりましょう。河端さんもやりますか?」。間髪入れずに、「私、ゆず、大好きです。やります!」。「ゆずをつうじて、和気の里山保全ができるなら」という思いでお引き受けしました。

メンバーと一緒に能美市や周辺地域のイベントに積極的に参加。ゆずドリンクの試飲会も開催した。

メンバーと一緒に能美市や周辺地域のイベントに積極的に参加。ゆずドリンクの試飲会も開催した。

■2 「国造ゆず」の魅力をPRし、生産者を応援

 「ゆうゆう倶楽部」は平成24年7月に発足。現在、会員は20名ほどです。国造柚子生産組合の方々と、私のような応援団で構成されています。会長はゆず生産者の河原省吾さんにお願いしました。理事、広報、販売促進などの役務があり、私は事務局と会計を担当しています。
 最初の例会では、メンバーみんなで「国造ゆず」についての知識を深めました。「国造ゆず」には、木頭(きとう)と多田錦(ただにしき)の二つの品種があること。ゆずは江戸時代から地域で連綿と作られてきたこと。栽培の特徴や、後継者不足などの課題。そして、国内のいろいろな産地のゆず果汁を飲み比べたときは、能美の「国造ゆず」が一番色合いも良く、濃厚な香りと風味があり、ダントツで美味しいと感じました。
 自分たちが育てているゆずの素晴らしさを確認したにもかかわらず、なぜか自信がなさそうな組合の方々。その表情を見て、「私たちが応援団になって、どんどん宣伝してあげなきゃ!」という意欲が湧いてきました。

かわいいゆずの花。生産者のゆず畑にも何度も足を運ぶ。

■3 気がつけば、家中がゆずだらけに

 発足して約1年半。メンバーと時間も労力も協力し合いながら、夢中で突っ走ってきました。中でも積極的に取り組んできたのは、ゆずを使ったオリジナル商品の開発と、PRのためのブース出展です。
 「何でも挑戦してみよう!」という気持ちで、まず試してみたのは、果汁に地元の名水「仏大寺の遣水(やりみず)観音霊水」を加えた入浴剤。お肌がつるつるになるんです。また、絞った後の果皮を捨てるのがもったいないので、乾燥してパウダーにしました。これは、「ゆずかりんとう」「ゆずふりかけ」「ゆずポン酢」に使っています。種は化粧水に、珍しい青ゆずは「ゆず胡椒」にしました。このあたりにくると、「ゆずで何でも作れるね~!」とメンバーたちも、ますます盛り上がってきました。
 今年(平成25年)7月には、生産組合が作っている果汁「こくぞう」を分けてもらって、遣水観音霊水と糖類を加えて、自然な味わいのシロップを製造しました。「しあわせのゆずシロップ」と命名し、可愛いラベルをつけて、イベント会場などで販売しています。
 イベント出展は主に能美市内です。最初は、とにかく能美市に「国造ゆず」があることを知ってもらい、地産地消につなげるために、果汁「こくぞう」や「しあわせのゆずシロップ」の試飲会から始めました。おかげさまで、能美市内での認知度もじわりじわりと上がってきて、私たちの活動を応援してくださる方も増えてきました。最近では売切れが出るほどの人気です。
 毎日、「あーでもない、こーでもない」と商品づくりを続けているので、私の家はいつもゆずの香りがします。乾燥させるために、床いっぱいに果皮を並べていたときは、家族に本当に迷惑をかけるなあと思いました。

「しあわせのゆずシロップ」は200ミリリットル(600円)と360ミリリットル(900円)。「ゆずかりんとう」は昨年(平成24年)の「ゆず料理コンテスト」の入賞作品を商品化したもの。能美市関連のイベントなどで販売している。

「しあわせのゆずシロップ」は200ミリリットル(600円)と360ミリリットル(900円)。「ゆずかりんとう」は昨年の「ゆず料理コンテスト」の入賞作品を商品化したもの。能美市関連のイベントなどで販売している。

■4 人が人を呼ぶ、ゆうゆう倶楽部のイベント

 平成25年は地域のお祭りやイベントへの出展に加えて、自主事業を企画運営したこともあり、メンバーはフル回転の一年だったように思います。
〔平成25年の自主事業〕

2・3・
4月:
ゆず教室(ゆずふりかけづくり、
ゆずポン酢づくり、種で化粧水づくり)
6月:ゆずの花の下で婚活パーティ(男女約50名が参加、ゆずピザとゆず団子づくり)
8月:第1回ゆず大学(ジャパンテントの一環、国造ゆずの話、ゆず胡椒づくり)
10月:第2回ゆず大学、第2回ゆず料理コンテストのレシピ募集を開始
11月:国造柚子まつり、第3回ゆず大学、
ゆず料理コンテスト表彰式、婚活パーティ、のみにこカフェ(共催)
8・10・
11月:
能美市営の足湯でゆず湯
 11月16日・17日には、こくぞう里山公園交流館を主会場に、「国造柚子まつり」にあわせて、「第3回ゆず大学」「第2回ゆず料理コンテスト表彰式」を同時開催しました。
 「活動に何かが足りない」と気づいたときにひらめいたのが「ゆず大学」です。「何か」はうまく言えませんが、これまでの「ゆず教室」からステップアップして、さまざまな分野から、ゆずがある豊かな暮らしを紹介できるもの。当日は、栄養学や食育の先生にわかりやすくお話ししていただいたり、ワークショップでゆずリップクリームを作ったり、フィールドワークとして生産者の方に「国造ゆず」を収穫体験させていただいたり。賑やかな中、ゆずの魅力を楽しく学ぶイベントとなり、ゆずファンの拡大につながったと実感しています。
 私たちは、情報発信が重要と考え、安価で操作も簡単なFacebook(フェイスブック)を活用しています。イベント案内や参加者の募集はもちろん、イベントの模様や日々の活動をパシッパシッ写真に撮って、リアルタイムで更新しています。一方で、Facebookだけでは伝わりにくい部分をカバーするため、地域の「朝活」に参加。ゆずにからめた企画も好評です。ここでは、参加者の表情を見ながら、イベント告知や活動紹介を行っています。
 新聞やテレビやラジオなど、マスコミ関係の方々も興味をもって紹介してくださって、参加したイベントも含めて、延べ2,000人くらいの方と知り合うことができました。参加者の方が知人を誘って、次のイベントに来てくださるなど、イベントを開催するたびに人のネットワークが広がっています。
 応援してくださるみなさんや口コミのおかげで、今年の「国造柚子まつり」では、用意したゆず1.5トンを完売!「国造ゆず」史上空前の売り上げを記録しました。生産組合のみなさんも、一年間の苦労が報われたとニコニコ顔です。ゆうゆう倶楽部のメンバーも充実感の中、「自分たちの活動がいろいろな形になって、みなさんの役に立ったことが嬉しい!」と活気づいています。

昨年に続いて行われた「ゆず料理コンテスト」。今年(平成25年)はおかず部門とスイーツ&ドリンク部門の2部門。計40作品の応募があった。表彰式では、受賞者もギャラリーもみなさん笑顔。

昨年に続いて行われた「ゆず料理コンテスト」。今年(平成25年)はおかず部門とスイーツ&ドリンク部門の2部門。計40作品の応募があった。表彰式では、受賞者もギャラリーもみなさん笑顔。(写真は最優秀作品。)


ゆずを多面的に学ぶ「ゆず大学」では、毎日の暮らしに生かせるヒントがたくさん。ランチタイムは、メンバー手づくりの「能美の里山ゆずづくし弁当」で盛り上がった。

ゆずを多面的に学ぶ「ゆず大学」では、毎日の暮らしに生かせるヒントがたくさん。ランチタイムは、メンバー手づくりの「能美の里山ゆずづくし弁当」で盛り上がった。


個々の新鮮な情報がリアルタイムに届き、口コミのような効果を発揮するFacebook(フェイスブック)に価値を見い出したと語る。今後、パソコンを使わない人向けの情報発信にも取り組んでいく予定だ。

新鮮な情報がリアルタイムに届き、口コミのような効果を発揮するFacebook(フェイスブック)に価値を見い出したと語る。今後、パソコンを使わない人向けの情報発信にも取り組んでいく予定だ。

■5 それぞれの未来を輝かせるために

 今はできるだけ早く、果汁を絞った後に残る果皮を利活用して、商品化して販売する仕組みを作りたいと考えています。また、辰口地区で養蜂に挑戦している森一成さんと出会ったことで、近い将来「里山はちみつ」とのコラボ企画が実現しそうです。
 本来、「国造ゆず」は果汁やお菓子にするのではなく、ゆずそのものの形で売れるのが理想です。PR効果が少しずつ表れてきて、ゆずの形での注文も出てきました。認知度が上がり、ブランド化が進めば、さらに商品価値の向上が見込めるのではないかと期待しています。
 私は、ゆうゆう倶楽部はメンバー個々人のステップアップの場だと思っています。お料理や商品づくり、セミナー運営やコーディネート、周囲を巻き込む力、情報発信力、デザイン力、自己資金づくりなど、地域づくりの現場での体験をとおして、さまざまなスキルが勉強できます。力がつけば、次は自分で前に進んで行ける!未来の活躍の場を切り拓いていくために、ゆうゆう倶楽部を役立ててほしいと願っています。